2017年02月15日

予防接種におけるVPDとは何ですか?

VPDとは、“ワクチンで防げる病気”という意味の英語の頭文字を取ったものです。すなわち、予防接種で免疫をつくって病気を予防しようというものです。
現在、日本小児科学会がすすめている予防接種は13種類あります。ロタウイルスワクチン、おたふくかぜワクチンおよび1歳以上でのB型肝炎ワクチンは、任意接種です。これらは、自然感染で発症した場合の合併症が意外と知られていませんが、いずれもワクチンで防げるものです。
例えば、おたふくかぜウイルスに感染すると、髄膜炎、脳炎以外に、難聴などの合併症が起こることがあります。この難聴は1人/1,000人の割合で合併するといわれており、治療困難ですが、予防接種をすれば防げるものです。今一度、母子手帳の予防接種欄をチェックしてみてください。麻しん・風しんワクチンの2期は年長児が対象です。

ハートクリニック新山口
院長 林 晶子

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