いびき治療

近年、SASが関連する居眠り運転が原因の交通事故が、マスコミ等で多く取り上げられています。SASとはSleep Apnea Syndromeの略語で、睡眠時無呼吸症候群のことです。睡眠中の10秒以上の呼吸停止を無呼吸とし、一晩に合計30回以上また1時間当たり平均5回以上の無呼吸を繰り返す状態を指します。中等度以上のSAS患者さんの場合、交通事故を起こす危険性は健常人の7倍になり、特に重症SAS患者で有意に事故率が高いことが報告されています。また、治療せずそのまま放置していると、生存率が低下することも報告されています。

画像:いびき治療

「いびき」や「呼吸停止」をご家族から指摘されたり、日中の強い眠気等が見られる場合は、受診後、スクリーニング検査を自宅で実施します。SASと診断されると、自宅での呼吸器治療(CPAP:在宅持続陽圧呼吸療法)を開始します。

ペインクリニック

ペインクリニックとは、五十肩や神経痛に対する鎮痛治療のことです。麻酔薬を主成分とした注射を痛みのある神経領域に注射するもので、麻酔により痛みが遮断(ブロック)されるため、一般に“神経ブロック療法”と呼ばれています。(医療保険適応)

  • 対象となる疾患:五十肩、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、坐骨神経痛、慢性腰痛症、頭痛など
  • 治療効果:①麻酔による鎮痛
         ②血管拡張作用による血行促進
  • 治療頻度:週1回(目安)
ペインクリニック

骨太外来

寝たきりになる原因として、脳・心臓疾患、高齢による老衰に次いで上位にくるのが、骨折・転倒です。骨は骨芽細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収により、強さと柔軟さを保っています。40代を過ぎた頃からこのバランスが崩れ、破骨細胞が優位になってくると骨量が減り、骨粗しょう症になります。日本には約1000万人以上の患者がいると言われており、高齢化に伴いその数は増加傾向にあります。
骨粗しょう症の治療では、破骨細胞の活性化を抑えたり、細胞死(アポトーシス)を誘導することで、骨量の減少を最小限に食い止めます。月1回(半年に1回)の外来で破骨細胞の働きを抑える注射(ビスフォスフォネート製剤、抗RANKL抗体等)をし、日々ビタミンD3の薬を服用し、体内のカルシウムを増やすことで、骨を丈夫に保ちましょう!

骨太外来
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ボトックス療法

A型ボツリヌス毒素を有効成分とする筋弛緩剤を、痙縮(けいしゅく)を起こした筋肉内に直接注射することで、筋肉を弛緩させる治療法です。
脳卒中後の手足のマヒ(限局性の痙縮)に対し、脳卒中ガイドライン2015で、推奨グレードAの治療法です。外来にて実施(15~20分程度)し、3~4か月毎に反復治療します。医療保険が適応されますが、最大490,000円の1~3割となります。身障者手帳や高額医療請求で減額対象となります。初診時に適応を判定し、治療日を決定します。

糖尿病治療

最新治療薬(SGLT2阻害薬、イメグリミン) を処方します。インスリン自己注射(BOT療法)は、低血糖の副作用がほとんどなく、自宅導入可能です。また、衰えたすい臓機能を再活性化させるBPT療法(GLP-1受容体作動薬注射)・投薬も行っています。