2026年09月12日

「暑くなってから、なんとなく体がだるい」
「あまり喉が渇かないから、水分はあまり飲んでいない」

夏になると、汗をかく機会が増え、体から多くの水分が失われます。

特に高齢者は、喉の渇きを感じにくかったり、トイレが近くなることを気にして水分を控えることで、知らないうちに脱水状態になっていることがあります。

また、普段服用している薬の中には、脱水状態のときに注意が必要なものもあります。

今回は、夏場に気をつけたい「脱水と薬の関係」について、薬剤師の視点からわかりやすく解説します。

高齢者は「喉が渇いていないから大丈夫」とは限りません

年齢を重ねると、若い頃と比べて喉の渇きを感じにくくなることがあります。

そのため、「喉が渇いたら水分を飲もう」と考えていると、気づかないうちに水分不足になってしまうことがあります。

また、暑い屋外だけでなく、エアコンの効いた室内でも汗や呼吸によって水分は失われています。

「喉が渇いていなくても、こまめな水分補給」を意識することが大切です。

脱水になると、どのような症状が出る?

脱水状態になると、

・口や舌が乾く
・尿の量が少なくなる
・尿の色が濃くなる
・体がだるい
・立ちくらみがする
・頭痛がする

などの症状が現れることがあります。

さらに脱水が進むと、意識がもうろうとしたり、体に力が入らなくなったりすることもあります。

「いつもより元気がない」「食事や水分をとる量が減っている」といった変化も、周囲の方が気づく大切なサインです。

脱水と関係する薬があります

普段服用している薬の中には、脱水状態のときに特に注意が必要なものがあります。

例えば、利尿薬は尿を出すことで体の余分な水分や塩分を調整する薬です。

高血圧や心臓の病気などで使用されることがありますが、暑い時期に汗をたくさんかいて水分が不足すると、脱水につながる可能性があります。

また、血圧を下げる薬を服用している方では、脱水によって血圧が低下し、立ちくらみやふらつきにつながることがあります。

さらに、糖尿病の薬の中にも、脱水状態のときには注意が必要なものがあります。

ただし、「夏だから薬を減らす」「水分が少ないから薬を中止する」といった自己判断は避けてください。

薬によって対応が異なるため、気になる症状がある場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

水分補給は「一度にたくさん」より「こまめに」

水分補給では、一度に大量の水を飲むよりも、こまめに水分をとることが大切です。

起床時や食事のとき、外出前、入浴前後、就寝前など、生活の中で水分をとるタイミングを決めておくと忘れにくくなります。

ただし、心臓や腎臓の病気などで、医師から水分摂取量の制限を受けている方は注意が必要です。

「水分は多ければ多いほど良い」というわけではありません。

持病がある方は、どの程度の水分をとればよいか、主治医や薬剤師に確認しておきましょう。

こんなときは早めに相談しましょう

夏場に、

・いつもより尿が少ない
・強いだるさやふらつきがある
・食事や水分がとれない
・急に体調が悪くなった
・薬を飲んでいて体調に変化がある

といった場合は、脱水などの可能性も考えられます。

特に、意識がおかしい、呼びかけへの反応が悪い、強い症状がある場合などは、早めに医療機関へ相談することが大切です。

まとめ|夏場の「いつもと違う」に気をつけましょう

夏の脱水は、誰にでも起こる可能性がありますが、特に高齢者や持病のある方は注意が必要です。

・喉が渇いていなくても、こまめに水分をとる
・尿の量や色、体調の変化を確認する
・暑い場所に長時間いないようにする
・脱水が心配でも、薬を自己判断で中止しない
・薬や水分のとり方に不安があれば医師や薬剤師に相談する

暑い季節を元気に過ごすためには、毎日の水分補給と体調の変化に気づくことが大切です。

「この薬を飲んでいるけれど、夏場は水分をどのくらいとればいい?」
「最近ふらつくけれど、薬の影響はある?」
「汗をたくさんかいた日は薬をどうすればいい?」

このような疑問や不安があれば、お気軽に薬剤師へご相談ください。

お薬だけでなく、日々の体調や服薬について一緒に確認しながら、安心して薬を使えるようサポートします。

 

おごおり薬局
管理薬剤師 部坂理恵子
TEL083-974-1660

 

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