2026年09月11日
「薬はどこに置いていますか?」
暑い季節になると、薬局でも「薬は冷蔵庫に入れたほうがいいですか?」「車の中に置いていたけど大丈夫ですか?」といったご相談を受けることがあります。
薬は種類によって、適した保管方法が異なります。特に夏場は、高温・直射日光・湿気などによって、薬の品質に影響が出る可能性があります。
今回は、夏場に薬を保管するときに気をつけたいポイントについて、薬剤師の視点からわかりやすく解説します。
① 薬は基本的に「高温・直射日光・湿気」を避けて保管
薬を保管するときの基本は、高温・直射日光・湿気を避けることです。
特に夏場は、室内でも温度が高くなることがあります。窓際など日光が直接当たる場所や、暖房器具・調理器具の近くなど、温度が上がりやすい場所は避けましょう。
また、洗面所やキッチンなど、湿気の多い場所も薬の保管場所としては適していない場合があります。
薬は、基本的には直射日光が当たらず、温度や湿度の変化が少ない場所に保管するのがおすすめです。
② 「暑いから冷蔵庫に入れる」は要注意
「暑いから薬も冷蔵庫に入れておこう」と考える方もいらっしゃいます。
しかし、すべての薬を冷蔵庫で保管すればよいわけではありません。
薬によっては、冷蔵庫の中の温度や湿気が適さない場合があります。また、冷蔵庫から出したときの温度差によって、結露が生じることもあります。
一方で、インスリン製剤など、冷蔵保存が必要な薬もあります。
薬の保管方法は薬の種類によって異なるため、「冷蔵庫に入れたほうがよいのかな?」と迷った場合は、自己判断せず薬剤師に確認しましょう。
③ 夏場の「車の中」に薬を置かない
夏場に特に注意したいのが、車の中での薬の保管です。
外気温がそれほど高くない日でも、直射日光の当たる車内は非常に高温になることがあります。
買い物などで薬局から薬を受け取った後、そのまま車内に置いて長時間過ごすことは避けましょう。
特に、病院や薬局から薬を受け取った後に別の用事がある場合は、薬を車内に置いたままにしないことが大切です。
④ 薬の見た目が変わっていたら使用前に相談を
高温や湿気などの影響によって、薬の状態が変化することがあります。
例えば、
・錠剤が変色している
・錠剤が柔らかくなっている、くっついている
・カプセルが変形している
・粉薬が固まっている
・軟膏やクリームの状態がいつもと違う
など、普段と違う変化が見られた場合は、自己判断で使用せず薬剤師に相談してください。
見た目に変化がなくても、保管状況によっては薬への影響が考えられる場合があります。
⑤ 夏場は「薬を持ち運ぶとき」も注意
自宅での保管だけでなく、外出や旅行などで薬を持ち運ぶときにも注意が必要です。
薬をバッグの中に入れて持ち歩く場合は、直射日光が当たらないようにしましょう。
また、車内に置きっぱなしにしたり、炎天下の場所に長時間置いたりすることは避けてください。
旅行などで普段とは違う環境に薬を持っていく場合は、事前に薬剤師へ保管方法を確認しておくと安心です。
まとめ|薬の保管方法に迷ったら薬剤師へ
夏場の薬の保管では、
・高温を避ける
・直射日光を避ける
・湿気の多い場所を避ける
・自己判断ですべての薬を冷蔵庫に入れない
・車内に薬を置きっぱなしにしない
といった点に注意しましょう。
薬は種類によって適切な保管方法が異なります。
「この薬は冷蔵庫に入れていいの?」
「旅行に持っていくときはどうすればいい?」
「暑い場所に置いてしまったけれど大丈夫?」
このような疑問があれば、お気軽に薬剤師へご相談ください。
大切な薬を適切に保管し、暑い季節も安心してお薬を使用しましょう。
おごおり薬局
管理薬剤師 部坂理恵子
TEL083-974-1660

